初期設定 Config 紹介
概要
Overview of master data management : "Config.exe"
  • 作業計画・管理支援システムの初期設定プログラム(以下,本プログラム)は,作業計画・管理支援システムで使用すデータ管理の単位となる管理ファイルの登録と,管理ファイル毎に作成される基本情報(データベース用語で一般に「マスタデータ」と呼ばれます)の入力・編集を行います。
基本情報
  • 本プログラムで入力・編集する主なデータは以下の通りです。
    • 農家・顧客情報・・・・・・・農家名,取引先名,連絡先,などの情報
    • 作業者情報・・・・・・・・・・作業者の情報(氏名,連絡先,単価,など)
    • 地区情報・・・・・・・・・・・圃場が所属する地区(大字・小字など)情
    • 水域情報・・・・・・・・・・・圃場が所属する水利慣行上の地域情報
    • 利用権・小作料情報・・・利用権設定に関する設定期限,ランクごとの小作料などの情報
    • 作物情報・・・・・・・・・・・栽培する作物・品種名
    • 生育管理項目情報・・・・作物生育に伴う各種の記録項目名,データ型,単位などの情報
    • 作業情報・・・・・・・・・・・作物毎の作業名
    • 受託作業情報・・・・・・・受託作業として実施する作業名(先頭の20項目まで)
    • 作型情報・・・・・・・・・・・作物ごとの作型・作業体系情報(名称および作業体系:作業順の一覧)
    • 機材情報・・・・・・・・・・・使用する機材の情報(機材種別・型名,使用燃料,耐用年数,など)
    • 倉庫情報・・・・・・・・・・・在庫管理に必要な保管場所情報
    • 肥料情報・・・・・・・・・・・使用する肥料の情報(肥料名,など)
    • 施肥設計情報・・・・・・・最大8肥料までを使用した施肥パターンの組み合わせ情報(反当施肥成分量,費用計算を含む)
    • 農薬情報・・・・・・・・・・・使用する農薬の情報(農薬名,形態,金額,など)
    • 防除設計情報・・・・・・・登録農薬を組み合わせた農薬使用パターン情報(反当費用計算を含む)
    • 種苗情報・・・・・・・・・・・使用する種子・苗についての来歴,農薬使用などの情報
    • 資材情報・・・・・・・・・・・使用する種子・種苗やコーティング資材など,肥料・農薬以外の資材情報
    • 商品情報・・・・・・・・・・・生産・加工・調製工程を経て出荷される商品情報
    • 科目情報・・・・・・・・・・・資材や商品など生産に伴う資金管理科目も情報
    • 作業時間情報・・・・・・・各作業の平均的な3旬別作業時間
    • 圃場管理項目情報・・・・圃場(農地)管理に使用する項目(要因名およびその選択肢)
    • 品質管理項目情報・・・・作物ごとの品質管理に使用する項目(作物ごとに20項目まで)
    • 土壌成分目標値・・・・・・施肥設計の目標となる土壌成分値(水稲用→作物別に強化)[登録は無制限,先頭の20項目のみ使用]
    • 製品情報・・・・・・・・・・・出荷製品の荷姿情報
    • システム情報・・・・・・・・インストールされたPMSシステムを識別するためのオーナ情報(農場,経営体・生産組織などの情報)
    • 口座情報・・・・・・・・・・・資金管理に使用する口座一覧情報
    • ユーザ情報・・・・・・・・・・PMSを操作するユーザ情報
    • 給与管理情報・・・・・・・・給与管理に必要な従業員情報,課税率表情報,費目情報,計算式情報,など
    • 資産管理情報・・・・・・・・資産(機材)の減価償却管理に必要な機材情報,償却設定情報,など
  • なお,データベース上のデータ登録件数には制約はありません(データベースファイルの上限まで入力可能です)。
管理ファイル
  • これらの基本情報データは,通常1作(または1年など)毎の作業を管理するための一つの単位となる管理ファイル(ひとつの栽培に対応したデータセット)ごとに作成します。もちろん,同じ内容の基本情報を各管理ファイル毎に指定しても構いません(管理ファイルの複写機能で簡単にコピー作成できます)。
  • さらに,初期設定プログラムでは,管理ファイル毎に使用する圃場図(シェープファイル)・背景図(シェープ・CADデータおよびラスタ画像ファイル)を指定します。これらの圃場地図(圃場図と背景図)は,通常本システムに付属の「圃場地図作成ソフト:ShapeMaker」を使用して作成しますが,圃場を対象とした既存のシェープファイルがあれば,それを流用することも可能です。ただし,この場合はシェープ属性について,作業計画・管理支援システムで使用する属性項目(フィールド)を追加する必要があります(ヒント集参照)。
初期設定画面例
Screen shots of master data management
  • ここでは,いくつかの初期設定項目について,画面例とともに簡単に紹介します。
  • なお,画面例に表示されている入力データ例は,あくまでもサンプルであり,正当なデータとは限りません。また,このサンプルデータは,セットアップパッケージに含まれており,本システムをセットアップするとテストデータ(システムの動作を確かめたり,操作に習熟するため)として使用できるようになっています。
  • なお,以下の画面例は初期設定プログラム("Config.exe")ビルド 10122 の画面例です。開発中のものであり,実際の画面構成とは異なっている場合があります。
初期設定画面
初期設定起動画面(常用されるマスタデータタブ)
  • 「初期設定」を起動するとこのような画面が表示されます。この画面を起点にして,管理ファイルの作成登録,基本情報項目の入力を行います。
  • 農家・顧客,品質項目,出荷形態などが変更・追加されています(ビルド1806~)
  • 水域・資材が追加されています(ビルド1917~)
  • 作型・作業体系,口座一覧情報が追加されました
ConfMain2
初期設定起動画面(任意で使用されるマスタデータタブ)
  • マスター編集ボタンレイアウトがタブシートで整理されました(ビルド2230~)
  • 生育管理項目が追加されました(ビルド2730)
  • 施肥・防除設計機能が追加されました(ビルド2840)
  • 土壌管理項目・種苗情報が追加されましたシステム情報・ユーザ情報が追加されました(ビルド5520~)
管理ファイル管理画面
管理ファイル編集画面
  • この画面で,管理ファイルの新規作成,複写,初期化,削除などを行います。
  • また,管理ファイルに圃場地図(圃場図,背景図)を対応付けます。
  • その他,作業軌跡・FaWL連携フォルダの指定を行います。
圃場地図設定画面
圃場地図設定画面
  • 1つの圃場図シェープ(必須)と背景図(ベクトル,ラスタともに任意数)を指定します(ビルド4428~)。
農家情報登録画面
農家情報登録画面例
  • 農家情報を入力します。最低限,農家ID(コード)と農家名は入力します。その他の項目は必要に応じて入力します。
  • 「販売顧客」カラムが追加されています(ビルド1814以降)
  • 「仕入れ先」カラムが追加されています(ビルド2840以降)
  • 取引コード,課税指定項目が追加されています(ビルド4030以降)
作物・品種情報登録画面例
作物・品種情報登録画面例
  • 作物毎に品種を指定します。最初に作物を入力し,続いてその品種を入力します。
  • 特別栽培米や転作のために,水稲チェックボックスや減収係数も必要に応じて指定します。
  • 資材マスタ(種子)とのリンク用カラムが追加されています(ビルド2840以降)
作業情報登録画面例
作業情報登録画面例
  • 作業は作物毎に登録します。同じ水稲でも移植と直播体系を区別したい場合は,作物名を「移植水稲」,「直播水稲」などとそれぞれ登録しておき,それに作業を対応付けます。
  • また,作物名に圃場作物ではなく,圃場・施設等を割り当てて,冬場の圃場整備作業や施設内作業,畦畔・管理道などの管理作業を登録するという使い方もできます。
肥料登録画面
肥料登録画面
  • 施肥設計登録画面が追加されました(ビルド2840以降)
 施肥設計登録画面
 施肥設計登録画面
  • 施肥設計登録画面が追加されました(ビルド2840以降)
 農薬登録画面
農薬登録画面
  • 防除設計登録画面が追加されました(ビルド2840以降)
 防除設計登録画面
防除設計登録画面
  • 防除設計登録画面が追加されました(ビルド2840以降)
 地区名情報登録画面例
地区情報登録画面例
  • 地区情報は,圃場の所属する場所の地区名・通称名(大字・小字など)を登録します。
  • 広域な営農管理を行う場合は,通常の地区に加えて地区詳細も使用することで,たとえば大字別-小字別のような2段階の地区別管理もできるようになります。
 地区名情報登録画面例
生育管理項目情報登録画面例(ビルド2730~)
  • 生育管理項目情報は,作物の栽培日誌などに必要とされる記録項目を登録します。
  • 作物ごとに登録するので,予め作物マスタを作成しておく必要があります。
  • ここで登録した項目は,生育台帳入力時に選択できるようになります。
 データマップ表示色登録画面例
データマップ表示色設定画面例
  • マップ表示色は最大10通り(10設定)まで指定できます。1設定当たり最大20色まで指定できます。
  • 現在のシステムでは9設定までが既定で使用されています。
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