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セットアップパッケージ作成ツールの変更に伴い,セットアップ前提条件が変更となっています。
具体的には,レポート出力機能を担う "SAP Crystal report runtime engine for .net framework 4.0 (x86)" (以下「CRランタイム」と表記) が導入されているか否かのチェックを行わないようになりました。
このため,CRランタイムの有無(導入済み/未導入)にかかわらず,fPMSセットアップはインストール作業を実行します。fPMSセットアップ後,fPMSを起動してレポート出力機能を使用しようとすると,CRランタイムが未導入の場合はエラーが発生します。
レポート出力機能が必要な場合は,fPMSセットアップの前でも後でもよいので(レポート出力機能を使用する前に),CRランタイムをセットアップしてください。 - 新しいセットアップパッケージ(msi形式)は,前提条件として Windows 10 以降で起動します(サーバOSの場合は 2016 以降)。fPMS構成プログラム同様,Windows 10 より古いOS(Windows 8.1まで,Windows Server 2012/R2まで)ではセットアップできません。
- ダウンロード可能な fPMS セットアップパッケージは 3 種類 あります。導入場面・条件に応じて,どのセットアップパッケージを利用したらよいかは,以下のパッケージ選択フロー図を参考にしてください。
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[[[ fPMS セットアップパッケージ選択フロー ]]] -
- 32ビット動作SQLサーバ(SQLx86)対応パッケージ:fPMSsetup_x86.msi
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32ビット動作のSQLサーバが導入・稼働中の32ビットOSにセットアップできます。64ビットOSにはセットアップできません(64ビット用をご使用ください)
SQLサーバのセットアップは行いません。事前に32ビット動作のSQLサーバ(「SQLEXPRESS」インスタンス)をセットアップして稼働中にしておく必要があります。
初めて fPMS をセットアップする際(fPMSデータベース未導入の場合)にはセットアップタイプで「完全」を選択します(SQLサーバは稼働中でなければなりません)。
すでに,fPMS を使用していて fPMS データベースを引き継ぐ場合はセットアップタイプで「標準」を選択します。 - 64ビット動作SQLサーバ(SQLx64)対応パッケージ:fPMSsetup_x64.msi
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64ビット動作のSQLサーバが導入・稼働中の64ビットOSにセットアップできます。32ビットOSにはセットアップできません(32ビット用をご使用ください)
SQLサーバのセットアップは行いません。事前に64ビット動作のSQLサーバ(「SQLEXPRESS」インスタンス)をセットアップして稼働中にしておく必要があります。
初めて fPMS をセットアップする際(fPMSデータベース未導入の場合)にはセットアップタイプで「完全」を選択します(SQLサーバは稼働中でなければなりません)。
すでに,fPMSを使用していて fPMS データベースを引き継ぐ場合はセットアップタイプで「標準」を選択します。 - コア導入・既存更新パッケージ:fPMSsetup.msi
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fPMSのプログラム・動作設定データ類のみを新規導入または更新するパッケージです。32ビットOSと64ビットOSのどちらにもセットアップできます(セットアップは32ビット動作)。SQLサーバおよび fPMS データベースの導入・設定は行いません。
すでに fPMS を導入していてプログラム・データ類を更新する場合,リモートマシン上の fPMS データベースを使用する場合などにセットアップできます。
- データベース導入の有無(セットアップタイプ選択:完全/標準/無し),対象OS・SQLサーバの動作ビット数(32/64)によって3つのパッケージを比較すると以下のようになります。
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パッケージ 動作選択 *
(セットアップタイプ)コンポーネント導入†
(MapObjects LT2)
(Crystal Report)SQLサーバ††
チェック・導入データベース導入
(圃場DB)
(農薬DB)
(gpxxDB)
(envDB)適用OS
(32/64)SQLサーバ
動作ビット
(32/64)SQLx86対応
パッケージ完全 ○ △ ○ 32 32 標準 × SQLx64対応
パッケージ完全 ○ △ ○ 64 64 標準 × コア・更新
パッケージ― ○ × × 32 or 64 32 or 64 ※ 動作選択はインストール時の「セットアップタイプ」選択画面で指定(セットアップ実行時に選択) † SAP Crystal Reportコンポーネント(32ビット用ランタイム)については別途(事前)導入が必須に変更となりました †† △:チェックのみ実施,×:チェックも導入もしない
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作業計画・管理支援システム【.NET版】の動作環境は以下の通りとなっています(2023年1月~:Windows 8.1はサポート終了となり動作対象外,同10月~:Windows Server 2012/R2はサポート終了となり動作対象外)。
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Windows PC (10, 11) : x86またはx64(WOW64)で動作。IAでは動作しません)
※ Windows Server系OS (2016, 2019, 2022)での動作は未確認ですが,正常に使用されている利用者の方からの報告事例はあります。
※ 各OSは最新の状態にします。サービスパック,アップデートなどはすべて最新のものを適用済みでないと fPMS をセットアップできない場合があります!
(OS・コンポーネントによって制限がありますので,できるだけ新しいOS,サービスパックを適用するよう心がけてください!) - .NET Framework 4.5以降
Windows 10 (初期版) には .net framework 4.6 以降が標準搭載されていました。Windows 10 の機能更新 1909 以降には .net framework 4.8 が標準搭載されています。 - SAP Crystal Reports runtime engine for .NET Framework 4 32ビット(x86) バージョン 13.0.36,SP36相当(2024年6月時点,下記参照)
- SQLサーバ(SQL Server 2014 Express Edition 以降、推奨は 2019 バージョン以降。有償のSQLサーバ上位エディションでも動作すると思いますが未確認)
必要なコンポーネントのうち,Crystal Reportsランタイム については fPMS パッケージに含まれており,お使いの環境に応じて必要があればインストールされます。
2023年10月より,SAP Crystal Reportランタイム(32ビット)は fPMS パッケージには含まれていません。レポート機能を使用する場合は別途事前にインストールしておく必要があります。
SQLサーバ(インスタンス名:SQLEXPRESS)についてもお使いの環境(32ビットOS/64ビットOS)に合わせて事前に導入して稼働状態にしておきます。
使用するPCのCPUや搭載メモリ,HD容量などは,上記環境が快適に動作するものであれば十分と思われます。目安としては,CPU 1.5GHz以上,メモリ2GB以上,HD40GB以上(空きエリアが5GB程度),ディスプレイ解像度SXGA(1280×1024)以上またはWSXGA(1280×854以上)を推奨します。
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Windows PC (10, 11) : x86またはx64(WOW64)で動作。IAでは動作しません)
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Crystal Reports runtime engine for .NET Framework 4 (x86,32ビット用) SP36 (released on 2024/6/4)
作業計画・管理支援システムは,既定の帳票(レポート)出力に Crystal Reports コンポーネント を使用します。
事前にインストールされていなくても fPMSのセットアップ及びセットアップされた fPMS の主要機能は動作しますが,レポート出力機能を使用するとエラーが発生します(使用できません)。このため,事前導入を強くお勧めします。以下のリンク先(SAP公式サイト)からダウンロード入手できますが,ダウンロードにはアカウント登録(無償)が必要ですのでご注意ください。
---> Crystal Reports for Visual Studio ダウンロードページ(別窓・別タブで開きます)
このページの "SAP Crystal Reports, version for Visual Studio" 以下から32ビット用ランタイム"Crystal Reports runtime engine for .NET Framework 4 (32bit)"をダウンロードします(現在,Service Pack 36 が最新です)。
※ 上記ページから32ビットランタイムをダウンロード(無償)するためには,SAPへのアカウント登録(無償)が必要です。 ページはすべて英語表示です。必要に応じて翻訳サポートを受けながらアカウント登録,ダウンロードしてください。
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SQL Server Express Edition (無償利用可能)
作業計画・管理支援システム(fPMS)は,データの管理にマイクロソフト社のSQLサーバ(データベースエンジン)を使用します。
SQLサーバには無償の製品(マイクソフト社のサイトからダウンロード可能)と有償の製品があります。作業計画・管理支援システムはどちらでも動作しますが,動作確認には無償のSQL Server 2019 Express Editionを使用しています。他に SQL Server 2014,2016,2017,2022 の Express Edition も無償使用可能です(SQL Server 2016以降は64ビットOS専用となっていますのでご注意下さい)。
---> SQL Server 2014 SP3 Express ダウンロードページ (別窓・別タブで開きます)
---> SQL Server 2016 SP2 Express ダウンロードページ (別窓・別タブで開きます)
---> SQL Server 2017 Express ダウンロードページ (別窓・別タブで開きます)
---> SQL Server 2019 Express ダウンロードページ (別窓・別タブで開きます)【fPMS動作確認バージョン】
---> SQL Server 2022 Express ダウンロードページ (別窓・別タブで開きます)【現行最新バージョン】
---> SQL Server ダウンロードページ (別窓・別タブで開きます:現行バージョンのダウンロードページ)
作業計画・管理支援システムを導入予定のPCにSQL Serverをセットアップしていない場合は,上記リンクからダウンロードしてセットアップします。
※ SQLサーバ上のデータベースを管理するためのツール(SSMS: SQL Server Management Studio)も併せてインストールされることを強くお勧めします。
---> SQL Server Management Studuio (SSMS) ダウンロードページ(別窓・別タブで開きます)
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作業計画・管理支援システム(fPMS)のセットアッププログラムは,SQLサーバが以下の動作モードであることを前提に作成されています。
- 名前付きインスタンス("sqlexpress") ・・・ SQL Server 20XX Express Edition のデフォルトセットアップインスタンスです(インスタンス名の大文字・小文字はどちらでもかまいません)
- Windows認証(SQLサーバ認証は有効・無効いずれでも構いません)
- セットアップユーザ(管理者権限)をSQLサーバ管理者として登録(既定ではセットアップユーザがSQLサーバ管理者として登録されます)
この3点の設定(SQLサーバインストール時に指定または選択する)は忘れないように確認願います。
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すでに作業計画・管理システム(fPMS)を導入済みで,fPMSが使用するSQLデータベース「圃場DB」などを使用中(データも入力済み)の状態で,fPMSパッケージをセットアップ(アップグレード,再インストールなど)する場合は,「セットアップタイプ」の選択画面で「標準」を選択してください(「標準」が既定の選択です)。この場合,既存の圃場DBなどはそのまま継続して利用できます。
なお,すでに圃場DBなどを使用中の状態でセットアップタイプ「完全」のインストールを行っても使用中のデータベースが対象のSQLサーバ上に登録されていれば上書き・初期化されることはありません。
圃場DBなどSQLサーバ上のデータベースをバックアップ,リストアする際には,通常,sqlcmd.exe または SQL Server Management Studio (SSMS) を使用します。詳細は,圃場DB紹介ページ,または,お使いの SQL サーバの Books Online ドキュメント,自習書などを参照してください。
すでにセットアップ済みの fPMS システムを修復または削除(アンインストール)する場合は,コントロールパネルの「プログラムと機能」または「プログラム(アプリ)のアンインストール」を実行してください。
なお,fPMSシステムを削除(アンインストール)した場合でも,圃場DBなどのデータベースはSQLサーバ上から削除されません。圃場DBをはじめとする fPMS データベースを削除する必要がある場合はManagementStudio等を使用して手動で削除してください。その場合の削除対象データベースは「圃場DB」,「農薬DB」,「gpxxDB」,「envDB」(登録されていれば)の3~4つです。
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以下では,標準(SQLx86対応)パッケージによるセットアップ手順を紹介しています。
標準パッケージをセットアップする場合,ダウンロード入手したセットアップパッケージファイル"fPMSsetup_x86.msi"を実行して,画面に従いながらセットアップします(以下の画面例を参照)。
※ 以下の画面例は古いセットアップを実行した際のものです。現在のmsi形式セットアップとは画面が異なりますが,概ね画面推移は同様です。
- セットアップのオープニング画面です。画面確認し「次へ」をクリック
- 使用許諾に「同意」して「次へ」をクリック
- インストール先フォルダを指定して,「次へ」をクリック
- ※インストール先を変更する場合は「変更(C)」ボタンをクリックして希望するインストール先を指定します。
- システム起動用ショートカットの設置有無を指定して,「次へ」をクリック
- 次画面のセットアップタイプについての注意事項です。確認して,「次へ」をクリック
- 完全(データベースを含むすべてのファイル)/標準(データベースを除くファイル)を選択して「次へ」をクリック
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※ 「完全」ではデータベースが初期化されます(データベースがない場合のみ)
⇒データベースがある場合は初期化処理はスキップされます!
※ 「標準」ではデータベースは作成されません(既存のデータベースを使用します)
⇒データベースがない場合でもデータベースは作成されないためPMSは動作しません!
※ 「カスタム」はPMS構成をよく知っている場合(自己責任で)
- インストール準備ができたことを確認したら,「次へ」をクリック
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インストール中...待ちます
(プログレスバーがしばらく停止したままの場合もありますが,終了までお待ちください)
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この画面が表示されたら無事終了,「完了(F)」をクリックして終了
引き続きPMSトップメニューを起動する場合はチェックしてから「完了(F)」をクリック