fPMS 作業計画管理 Manager 紹介
概要
Overview of planning & management : "Manager.exe"
  • 「作業計画管理プログラム」(以下,本プログラム)は,圃場地図と基本情報に基づいて,圃場や作付,栽培作業などの日常的な作物生産にまつわる諸々の情報を入力し,地図や一覧表に表示・印刷して確認しながら管理します。
  • 管理ファイルには,圃場地図や基本情報(マスタ)と併せて,圃場や作付,作業などを管理するための各種台帳情報が記録されます。
  • 現在の主要な台帳情報は以下の通りとなっています。
    • 土地台帳 ・・・ 圃場ごとの基本的な情報(所有者,面積,利用状況,土地条件など)を記録します。
    • 作付台帳 ・・・ 圃場ごとの作付作物・品種,収量状況などを記録します。
    • 種苗台帳 ・・・ 圃場ごとに使用された種苗の個別コード(種子小袋,育苗箱コードなど)を記録します。
    • 生育台帳 ・・・ 圃場ごとの生育状況(低収要因,被害状況)や任意の生育管理項目を記録します。
    • 雑草台帳 ・・・ 圃場ごとの雑草発生状況を記録します。
    • 栽培台帳 ・・・ 圃場ごとの栽培管理作業計画・実績(資材使用状況を含む)を記録します(作付作物ごと)。
    • 受託台帳 ・・・ 圃場ごとの受託作業実績(作業者・機材・資材実績を含む)を記録します。
    • 土壌台帳 ・・・ 圃場ごとの土壌成分値を記録します(作物・作付別管理に対応)。
    • 施用台帳 ・・・ 圃場ごとの土壌成分値に基づく施肥設計値を記録します(水稲用)。
    • 品質台帳 ・・・ 圃場ごとの生産物(収穫物)の品質データを記録します(作付作物ごと)。
    • 水利台帳 ・・・ マスタ登録された水域ごとに利水期間を記録します。
    • 生産出荷台帳 ・・・ 種苗や圃場収穫後(圃場を離れた以降)の生産物(製品)について,生産ロット単位で出荷まで管理します。
  • これらの台帳に,土地利用条件や作付計画,作業計画を作成・入力し,実際の作物の生長・栽培作業の進捗に応じて,データを入力更新し,地図表示・一覧表示して確認・保管しながら,この一連の管理作業を日々繰り返して,一作の管理を行います。
作業計画管理画面例(ビルド 10316)
Screen shots of primary planning and management
  • 以下では,.NET版作業計画管理プログラム("Manager.exe")の動作画面例を元に,いくつかの機能を紹介します。
  • なお,画面例に表示されているデータは,あくまでもサンプルであり,正当なデータとは限りません。また,このサンプルデータは,セットアップパッケージに含まれており,本システムをセットアップすると,テストデータ(システムの動作を確かめたり,操作に習熟するため)として使用できるようになっています。
  • また,以下の画面例は,開発中のものですので,実際のものとは異なっている場合があります。
管理ファイル選択画面
管理ファイル選択画面
  • 「ファイル-管理ファイルを開く」からも呼び出されます。
    管理作業の対象となる「管理ファイル」を選択し,読み込みます。
メイン画面
メイン画面(作業計画管理起動画面)(ビルド5830~)
  • この画面を起点として,すべての計画管理作業を行います。マップラベル表示はオプションで設定します。
    生育台帳操作ボタンや施肥・防除計画メニュー,固定ズーム値入力ボックスが追加されています(ビルド2840)
    マップ画面の拡大縮小履歴表示や FIX-pms 1.0β 形式での入出力などができるようになっています(ビルド5919)
土地台帳入力画面例
土地台帳入力画面例
  • この土地台帳入力画面を起点として,圃場一筆毎にデータを各台帳に入力します。
    「台帳切替」グループボックス内に入力可能な台帳ボタンが用意されています。
    土地台帳では,圃場の基本的な情報(圃場コード,面積,所有者,他)を管理します。
    (すべての台帳データの基本となる台帳です)
タブ切替型単筆台帳入力フォーム
土地台帳入力画面例(その2)
  • 台帳入力フォームには,上のように個別台帳別に入力するフォームと,このようにタブで切替ながら複数の台帳に入力できるフォームがあり,どちらを表示するかはオプションで設定できます(栽培作業・受託作業台帳は個別のみ)。
作付台帳入力画面例
作付台帳入力画面例
  • 作付台帳では,圃場毎に作付ける品目・品種や,収穫結果(収量・品質)を管理します。
    施肥・防除設計登録コンボボックスが追加されています(ビルド2840)
    一つの圃場につき,いくつでも作付を指定できます(制限無し)。作付期間や作付年を指定しておくことで検索や表示の際に絞り込み(限定)をかけることができます(以前は3作物までの指定でした)。
作付タブ
作付台帳入力画面例(その2)
  • 作付台帳のタブ切替フォームです。機能的には上の個別台帳フォームと同様です。
生育台帳入力
生育台帳入力画面例(ビルド2730)
  • 生育台帳では圃場毎に低収となった要因5項目や任意の生育管理項目のデータを管理します。
    低収要因は最大5項目までですが,生育管理項目は作物ごとに任意の項目を登録・管理できます。
    項目のデータ型は,文字,日付,整数値,実数値,論理値,選択値(事前登録),URL(外部リンク)や画像(写真・動画)などに対応しています。
栽培台帳入力画面例
栽培台帳(作業管理)入力画面例(ビルド2840)
  • 栽培台帳では,圃場毎に作業計画や実績を管理します。作業は「当初計画」「実行(修正)計画」「作業実績」の3段階で管理できるようになっていますが,「作業実績」だけを使用して管理しても構いません。
    使用機材・資材などの情報は,実行計画・作業実績に入力できます。
    圃場毎・日別作業一覧や当日の作業指示報告書の印刷には「作業実績」情報が使用されます。
    ビルド2814以降では,資材使用入力に併せてその使用状況を在庫管理へ出庫伝票を発行して登録できます。
    ビルド2840以降では,複数の機材および作業者・機材ごとの作業時間(開始~終了時刻)も記録できます。
土壌台帳入力画面例
土壌台帳入力画面例
  • 土壌台帳では,土壌診断に基づく成分値を管理します。
品質台帳入力画面例
品質台帳入力画面例
  • 品質台帳では,水稲用の品質検査結果データを管理します(既定)。
    品質台帳の管理項目は,作付台帳に登録した作目に合わせて,初期設定で指定できるようになっています。たとえば,作付作物が水稲であれば水稲(籾・米)の品質管理項目,小麦や野菜であれば,それ用の品質管理項目を管理できます。
作付台帳マップ表示例
作付台帳マップ表示例(品種別)
  • この例では,作付台帳データに基づき,水稲品種別作付マップを表示しています。
作業進捗状況表示例
栽培台帳マップ表示例(作業進捗状況)(ビルド2840~)
  • 作業別に進捗状況を表示している例です。
    凡例内の作業名左隣にあるボタンをクリックして特定の作業だけの表示・確認も可能です。
    ビルド2840以降は,当初計画・実行計画・作業実績別の表示も可能になっています。
水稲蛋白マップ表示例
品質台帳マップ表示例(水稲蛋白)
  • 品質項目を選択してマップ表示します。この例は蛋白含量マップです。
    品質管理項目は,マスタ管理されており作物ごとに項目を登録できます。
作業計画・実績日程表画面例
作業計画管理画面(スケジュール表)例
  • 栽培台帳に入力されているデータをスケジュール表形式で表示・管理します。
    「作業計画計算プログラム」による代かき・田植え・収穫作業の計画作成結果も取り込めます。
作業指示・報告書プレビュー画面例
作業指示・報告書印刷画面例(ビルド2233)
  • 日々の作業工程管理のための,作業者に対する作業指示・報告書の印刷例です。
    (この画面は印刷プレビューです)
土地台帳一覧表示・編集画面例
土地台帳一覧表示・編集画面例
  • 各台帳データは,一覧表示でき,直接編集も可能です。
    また,一覧形式をCSVファイルに書き出したり,逆にCSVファイルから一覧に読み込んだりできます。
    CSVファイル書式は固定なので,書式調整が必要ですが,エクセル等とのデータ交換が可能です。
土地台帳レポート画面例
土地台帳一覧レポート表示画面例
  • 各台帳データは一覧表示(書式は固定)でレポート印刷も可能です。
    また,CSVファイルやAdobePDF,Word,Excelファイルに書き出すことも可能です。
生産出荷台帳入力画面
生産出荷台帳入力画面例
  • 生産出荷段階(収穫されて圃場を離れた後のデータ)を入力します。
    水稲の場合,乾燥・調製・出荷段階を,乾燥ロット単位で管理できます。
生産出荷台帳一覧表示・編集画面
生産出荷台帳一覧・編集画面例
  • 生産出荷台帳一覧表示・編集画面では,データの追加だけでなく,入力済みデータの変更・削除,未入力項目の追加入力ができます。
    また,出荷データはこの一覧編集画面でのみ入力できます(入力フォームでは出荷データの登録はできません)。
作付計画パネル
作付計画作成画面例(ビルド2840~)
  • 作付計画作成では,作付ける作物・品種およびを選んだ上で,圃場をクリックしながら計画できます。
    ビルド2840以降では,作物マスタに登録した反当種子量(kg)に基づき,種子必要量も同時に表示されます。
    また,施肥設計・防除設計も同時に配置していくことができます。
    この時の肥料や農薬の必要量は肥料・防除計画作成時に確認できます。また,集計表示もできます。
作付計画例
作付計画作成画面例(ビルド2840~)(その2)
  • 作物・品種と施肥・防除を配置した作付計画作成例です。
施肥計画作成例
施肥計画作成画面例(ビルド2840~)
  • 施肥計画作成では,肥料マスタに登録された施肥設計を選んだ上で,圃場をクリックしながら配置できます。
    この画面例では,水稲品種マップ(格子縞表示)を参照しながら施肥設計を配置しています。
防除計画作成例
防除計画作成画面例(ビルド2840~)
  • 防除計画作成では,農薬マスタに登録された防除設計を選んだ上で,圃場をクリックしながら配置できます。
    この画面例では,水稲品種マップ(格子縞表示)を参照しながら防除設計を配置しています。
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